私は浮気調査興信所株式会社という、その名の通り、浮気調査専門の興信所・探偵事務所を運営しています。
日々、浮気問題、浮気調査のご相談や、浮気からの復縁相談、浮気からの別れ相談などを受けていますが、今回は興信所・探偵事務所での日々の調査やご依頼の中で、前回の「浮気の前後の心理」に引き続き「浮気の後期の心理」についてお話ししたいと思います。
「浮気を隠す」意識の集中は長くは続かず
浮気をしている人が心理的にどんな変化をしていき、どんな行動をとっていくか。
私は浮気調査興信所の社長として数々の事例を見てきましたが、浮気の初期から後期までには一定のパターンがあることに気づきました。
前回は浮気の初期~中期の人の心理について、「警戒心」を例にして紹介しましたが、今回は中期~後期にかけての心理を紹介します。
浮気の初期段階ではパートナーやお子さんの顔が浮かんで罪悪感を感じたりするため、バレてはいけないという気持ちが働きます。
スマホのメールや通話などはすべて隠し、情報が漏れないように万全を期して対策を打つはず。
しかし、時間が経つにつれ、その意識の集中は長くは続かず次第に情報が漏れていってしまいます。
完全に隠れてスマホをいじっていたのが、奥さんがいるリビングで視界に入らない程度の位置で堂々と浮気相手と連絡をとるなど。
浮気相手と会っているときも、以前なら周囲を警戒しながら移動していたものが、もう平然と一緒にいる。
人間はずっと同じ集中力を保ち続けることは難しく、仕事でもなければその気力を維持しきれないでしょう。
浮気は極めてプライベートな問題ですから、その楽しいはずのプライベートで仕事なみの集中力を維持するのは困難なのです。
ここに行動や情報の綻びが見え始めると、浮気の証拠を掴むのはいとも簡単です。
私も社長になる以前は現場で調査をしていましたが、依頼を受けたときのポイントは「どのくらい浮気の期間が経過しているか」と思っていました。
警戒心が薄れていく心理状態のときなら、接近戦でも簡単に浮気の証拠がとれることもあり、その時期によって私も調査への対応が変わっていたのです。
浮気している心理状態で後期になると、もう開き直って奥さんも構わないというケースもありました。
旦那が何をやっているかほとんどわかっているけど、離婚のときにとれるものを全部とるために、あえて旦那を泳がす。
当の旦那さんはバレてるかもしれないけど浮気をエンジョイしてやろうくらいの心理状態だったと思います。
行けば簡単に証拠がとれますが、旦那さんとしては「まさか興信所・探偵事務所を使ってまでは調べないだろうな」くらいの甘さを持った感覚。
そのため、奥さんがすべて調べているとは知らずに堂々と開き直って浮気相手と会っているのです。
浮気の後期がさらに進むと末期状態になるため、もはやお互いに知っていても「単に別れてはいない」というだけの状態。
調査すればほぼ間違いなく浮気の証拠がとれるため、何の苦労もしません。
しかし、それだけ時間が経っているため、夫婦関係を修復、復縁するという選択肢はないのです。
このように、浮気をする人の心理は初期~末期までに別れ、時間とともに警戒心が薄れて堂々と相手と会うようになります。
ただ、初期で手をうっておけば修復の可能性はありますが、末期まで行くともはや復縁は手遅れといえるでしょう。
浮気調査興信所ではこうした浮気の時期にも重点をおき、依頼者の方が今後の人生において選択しやすい調査を行っていきます。